はじめましての方ははじめまして。
当ブログ管理人のDAsanです。
わたくしDAsanは中学生の頃にギターに触れて、それからギターを弾き初め、かれこれ20年以上になりますが、自分の演奏や出す音がずっと好きになれずにいました。
その解決法として、これまでひたすらギターを練習したり、音作りを試行錯誤しましたがそれでも解決しませんでした。
それは自分の演奏に問題があるのではなく、考え方に問題があったとようやく気づきました。
なんで自分の演奏と音が好きになれなかったのか、その考え方について書いてみたいと思います。
ギターの音を出す機材選びの考え方
みんなと同じものを使いたくない、オリジナルをお求めたい
わたくしDAsanは、「みんなと一緒」そういう考えがあまり好きではありませんでした、嫌いとか、否定とかではなく、シンプルに自分なりの物を求める考え方でした。
そのために、ギターや機材を選ぶときによく使われている機材を選ぶということをあまりしたくありませんでした、音を知る上でベーシックな機材を購入したりはしていましたが、そういうのをライブなどで使うのはなんだか真似をしているような気がして、自分なりの音作りでは無いように感じていて、あまり使われていないエフェクターを見つけては購入して使っていました。
ギターを弾き初め、音楽活動をしていた当初はインターネットは無く、雑誌での情報収集がメインだったので、有名なエフェクター等を使ったサウンドメイクなどは、その機材を持っていなかったりしたので、参考にならず、またそれを真似するのも違うという考えがあったので、ほとんど独学で音作りを自分の感覚だけでやっていました。
それにより、定番とはちょっと違う音作りになっていたと思います。
この事は、ギタリストとしての活動を辞めて、エフェクター製作を始めた頃に音と客観的に向き合い始めて気づきました。
そんな事もあり、自分が出したかった音がわたくしDAsanが作っているD.A-Boosterに反映されていたりするわけです。
ちゃんと演奏した音を、ちゃんと聴けているか?
しばらくギター演奏から離れていて、最近になってまたギターを弾き初め、自分の出すギターの音と向き合ってみて、なんだかスカスカな音で、自分の出す音がやっぱり好きじゃないと感じました。
もうちょっとマシだったと思い、練習していましたがずっと違和感がありました。
アンプで音を出すとそれなりの音が出ているのですが、録音するとスカスカなんですよね。
そこで、自分の音を録る環境を変えようと思いオーディオインターフェースを買い替えてみて気づきました。
音楽活動をしていなかったので、適当にそれなりの音で再生してくれるオーディオインターフェースを選んで使っていたのですが、それを録音することを考えて作られているオーディオインターフェースに変えたところ、そんなにスカスカな音でなく、元のオーディオインターフェースで録れていた音がスカスカだったんだと気づきました。
オーディオインターフェースについての記事はこちら
過去記事:【追記あり】AUDIENT iD14MK2音楽機材制作家が選んだコスパ最強音質オーディオインターフェース トラブルシューティングとサウンドチェック
自分の音を客観的に聴くためには、最低限演奏した音をしっかり録音できるオーディオインターフェースは必須ですね。
自分のギターの演奏の上手さが客観的にわからない
ギタリストは楽器演奏しない人に聴かせても、「すご-い」としか言われないという話を前の記事で書きました。
過去記事:楽器を弾けるようになってモテたい ギターとピアノどっちがモテる?
また、音楽をやっている人に聴いてもらっても、音楽というものが表現であり、答えが決まっているものではないので、演奏の評価を求めても「いいんじゃない?」という曖昧な答えが返ってくることが多いと思います。
レッスン等に通っても、人と人ですから、本音を言うのはなかなか難しいので、本当の評価をしてもらえているかわからなかったりします。
そこで、自分でどうにか自己評価する為の方法を考えました。
それは、色んな人の加工する前の音と、自分が弾いた音を、目と耳で比較する方法です。
これはテクニックではなく、音の出し方についての確認方法です。
このトラックの構成は、
上:プロのギタリストの演奏
中:自分の適当に弾いた演奏
下:プロの音を意識した演奏
この様になっています。
見た目でわかるのは、上:プロの演奏は音の立ち上がりがきれいに揃っていて、中:適当に弾いた演奏ではアタックが曖昧で、下:意識した演奏でもアタックの強さのばらつきがあります。
音を聴いたら違いは明らかですね。
※これは以前使っていたオーディオインターフェースKOMPLETE AUDIO 1で録って比較したもので、なかなかちゃんとアタック感を出して録るのが難しく、大げさにアタックをつけないとこのような波形にならかったのですが、Audient iD14MK2にしてかなり自然な演奏で録りやすくなりました。
このプロの演奏の生音をどうやって手に入れるのかですが、これはわたくしDAsanが使っているStudio Oneについているプロが作ったデモ曲のものです。
使っているDAWに、デモ曲がついていたりすると思うので、そういったデータを活用にするといいと思いますし、またステムデータというミックス前の音源を販売していたり、配布していたりします。
ステムデータの場合はすでにエフェクトが掛かっていることが多いので、DAWのデモを使うのが比較しやすいように思いますし、レッスン等に通っている方なら、先生の音源をもらうのもいいと思います。
この音の出し方がしっかりしていれば、最低限の演奏とリズム感があればレコーディングで使えるという事にもなるので、自分の演奏を視覚的に確認できて、何が足りないのかがわかりやすく、それがわかることで不安感は無くなると思います。
ギターらしい定番フレーズと自分から出てくるフレーズの乖離
ギターを始めた頃は、演奏したい曲をひたすらコピーして楽しんでいましたが、バンドでオリジナルを演奏するようになったくらいから自分の出している音やフレーズと向き合い始めて、これまでに書いていたことについて解決策を知らない状態だったので、どんどん自分の演奏が嫌いになっていまいた。
コピーした演奏は、練習としてやっていましたが、これは人が作ったもので、自分のものではないので積極的に聴かせるのはなんだか違うと感じてきていて、自己満足の中でやるべきだと考えるようにもなっていきました。
でも、普段ギターをなんとなく弾くときに出てくるフレーズは、弾いていて心地よく、そういうときはギターを弾いている時間が好きでした。
でも、いざ音楽にギターを入れるとなると、ギターとして必要とされる演奏だったりを「こういうときはこの演奏だよなぁ」と定番フレーズを当てはめるという固定観念で作ってしまい、演奏が楽しくないという状態になっていたように思います。
ロックンロールをそれっぽくは弾けるけどちゃんと弾けない。
ブルースをそれっぽくは弾けるけどちゃんと弾けない。
そういうギターとして定番を弾けるギタリストはすごいと思い、ギタリストとして弾けないといけないと感じていて、それらが自分から自然と出てくるフレーズとは違うという違和感を感じ、そんな違和感があるので自信もなく、自信のない演奏は魅力が無くなる。でもちゃんと弾けなきゃいけない。
そういう負の連鎖の中にずっといたんだと思います。
コピーを紹介するしか無いメディア
誰もが目にできる音楽雑誌、教則本、音楽教則サイト、音楽教則動画は、すでにあるものしか紹介できません。
すでにあるギターのテクニック、楽曲、フレーズ、これらをどう演奏するかを紹介する、その方法が違うだけです。
これにより、目にするあらゆるメディアで同じようなギターのテクニック、楽曲、フレーズが定番となってしまっていて、なんだかギタリストなら弾けないといけないように感じてしまう。
自分自身がそうなっていたんだと思います。
定番に違和感を感じるなら個性を伸ばしたほうがいい
わたくしDAsanは違和感を感じながらも、定番を演奏する練習をずっと自信を持てない状態のまま何年も長くギターを練習していましたが、今思えば自分が弾いていて心地いい、楽しいと思える方向に振り切って、個性を伸ばす方向に行ったほうが向いていたのかもしれないと、最近この考え方に至って思いました。
その考えが固まったきっかけになった動画はこれです。
初めて聴いたときは、「なんかエレキっぽくなくて違うなぁ」と思ってしまいました。
でも、そう思ったときになんでそう思ったのかを考えて、自分がギタリストが弾くべき定番に縛られていたことに気づきました。
このIchika Nitoさんの演奏は、自分が”やりたい”を貫いた究極の形だと思います。
個性を伸ばせば誰でも、こうなれるわけではないですが、個性の大切さに気づかせてもらいました。
コピーをするのか、個性を伸ばすのか
最後になりますが、
コピーをするのが楽しいのであれば、ちゃんと自分の演奏を自分でチェックできる環境を整えて、それに必要な基本的なテクニックを身につければ、情報はたくさんあるので、比較的上達しやすいと思います。
でも、コピーをしてても楽しくない、自分なりの演奏が心地良いのであれば、コピーはする必要なく、ひたすらその演奏を突き詰めていけばいいと思います。
ただ、その場合の答えは自分の中にしか無いので、評価をされにくく迷うこともあると思います。
でも、わたくしDAsanみたいになんかしっくりこないまま何年も続けるよりは、自分が楽しいと感じることを突き詰めるほうが絶対にいいと思うので、自分の楽しいを信じてみてはいかがでしょうか?
それではまた次の記事でお会いしましょう^^
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