intel ARC A750からAMD Radeon RX7600に換装したから比較する

はじめましての方ははじめまして。
当ブログ管理人のDAsanです。

半年ほど使ったintel ARC A750からAMD Radeon RX7600に換装したので、ゲームでのベンチマークの比較や、動画エンコード、あとStable diffusionによるイラスト生成も試してみたので、換装して進化したのか、退化したのか書いてみたいと思います。

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AMD Radeonを選んだ理由

intel ARC A750を使ってきて、その前はNvidia Geforce、その前はAMD Radeonを使っていました。

intel ARC A750を買った時は、これまでの情勢や、為替の影響でグラボがまだ高騰していて、そんな中で買いやすい価格帯で販売されていたから応援の意味を込めてintel ARC A750を購入しました。

最近のNvidiaも、AMDも3万円以下の価格帯をターゲットにした製品を出していません。

新商品価格は5万円からと、かなりグラボが高価なものになっています。

ゲーミングのエントリークラスだったNvidiaの60や、AMDの600すらコンシューマーゲーム機の価格を超える状態というのは、自分たちで市場を痩せさせているように思えます。

そんな中で、intelはintel ARC A580という新製品を3万円を切る価格で出してきました。

そういう意味では、intelを使い続けて応援したい気持ちはあったのですが、自分が使う範囲では気になる部分がありすぎたので、買い替えることにしました。

そこで、NvidiaとAMDから選ぶことになるのですが、そうなると価格で比較するとAMDのほうが安いわけです。

RTX4060と、RX7600だと、ゲーミング性能的にはほぼ同等ですが、RTX4060は消費電力が70%くらいと低いので、そういった差はあります。

しかし、いくら円安とはいえ、その差が価格として1万円違うのは、流石にNvidiaの値付けは高すぎると思っていました。

そういった消去法によりAMDを選びました。

また、先日RX7600XTが発売されました。

RX7600にくらべて、メモリが倍搭載されているだけで、ゲーミング性能的には差がないというのが、海外の比較動画でわかったので、この価格差分の価値を感じませんでした。

このメモリ搭載はAIイラスト生成で発揮されるようなのですが、現状WindowsでAMDのStable diffusionは100%性能を引き出しての動作は出来ないんですけどね。

そういったこともあって、だったら価格も落ち着いたRX7600でいいと思い、購入しました。

ASUS Dual Radeon™ RX 7600 V2 OC Edition 8GB GDDR6を開封

ということで、購入したAsusのRadeon RX7600です。

気になったので調べたら、2015年に購入したRadeon R7 370以来のRadeonでした。
それまではずっとグラボはRadeon使ってたんですよね。

これが本体。

intel ARC A750はintelのリファレンスモデルだったので、それと比べるのは酷ですが、見た目はイマイチですね。

出力端子はDPが3つ、HDMIが1つという普通の構成です。

intel ARC A750は補助電源8Pin+6Pinでしたが、Radeon RX7600は8Pin一つ。

消費電力もintel ARC A750は220Wで、Radeon RX7600は165Wですからね。

これが取り付けたところ。

2連ファンですが、Micro ATXのマザーボードの幅に収まるくらいコンパクトですね。

ロゴは光りません。安価なモデルですからね。

Radeon RX7600とintel ARC A750のベンチマークを比較していく

待機電力 アイドル時の消費電力

intel ARC A750

AMD Radeon RX7600

HWiNFO64による、アイドル時の消費電力です。

intel ARC A750 = 最小 13.1W 最大 192.6W
AMD Radeon RX7600 = 最小 6.8W 最大169.6W

intel ARC A750はアイドル時も消費電力が多いというレビューがあるんですけど、ちゃんとBIOSの設定をすればアイドル時だいたい15~25Wくらいになります。

それでもAMD Radeon RX7600はアイドル時10Wで推移しているので、より消費電力は低いですね。

ちなみに、比較動画を見る限り、ゲーム中はNvidia Geforce RTX4060はAMD Radeon RX7600に比べて70%程度とかなり消費電力は少ないです。

3DMARK Time Spy

intel ARC A750

AMD Radeon RX7600

グラフィックスコア
intel ARC A750 = 12524
AMD Radeon RX7600 = 11159

こちらはよく言われているように、intel ARC A750はベンチマーク番長wなので、その差が出て着る感じですね。

FF14ベンチマーク

動画用にどちらもグラフィックボードの機能でAV1で動画撮影しながらの結果です。

intel ARC A750

AMD Radeon RX7600

FF14ベンチマークスコア
intel ARC A750 = 16152
AMD Radeon RX7600 = 16318

こちらはほとんど差がない結果になりました。

序盤はintel ARC A750のほうがFPSが高く出ていました。
消費電力がintel ARC A750は151Wなのに比べて、AMD Radeon RX7600が64Wなのでまだ本気出してなかった感じですかね。

後半はAMD Radeon RX7600のほうが高かったです。

全体的に見て、得意なところ、苦手なところがそれぞれ違う感じがしました。

BLUE PROTOCOLベンチマーク

動画用にどちらもグラフィックボードの機能でAV1で動画撮影しながらの結果です。

intel ARC A750

AMD Radeon RX7600

BLUE PROTOCOLベンチマークスコア
intel ARC A750 = 12033
AMD Radeon RX7600 = 16356

こちらはかなり大きな差が出ました。

intel ARC A750に比べて、AMD Radeon RX7600のほうがFPSが高い状態が多かったです。

MinecraftでFPS比較(バニラ・Optifine・シェーダー)

こちらが、Minecraftのバニラの状態での比較です。

intel ARC A750はなんとか100FPS出るくらいの感じですが、

AMD Radeon RX7600は余裕で300FPSくらい出ています。

MinecraftはOpenGLなので、OpenGLに強いRadeonの良さが出ている感じです。

こちらは、軽量化MODで有名なOptifineを入れた状態です。

この状態だと、intel ARC A750でも150FPSくらい出ます。

AMD Radeon RX7600は相変わらず200~300FPSと高FPSが出ています。

こちらが、影MODと言われるOptifineにシェーダーを入れた状態です。

intel ARC A750は60~80FPSくらいですが、AMD Radeon RX7600は余裕で100FPSオーバーをキープしています。

これはOpenGLへの対応の強さがはっきり差として出ていますね。

Palwarld(パルワールド)でFPSを比較

最近ハマっているパルワールドでの比較です。

最高画質設定での差ですが、intel ARC A750は60FPS前後、AMD Radeon RX7600は70~80FPSくらい出ています。

ただ、パルワールドはCPUもかなり使うので、使用しているRyzen5 5600が足を引っ張っている感じがしました。

まぁ、普通にプレイする分には十分です。

StarfieldでFPSを比較

重いゲームとして有名なStarfieldでの比較です。

中画質設定での比較です。

intel ARC A750は最初からStarfieldがまともに遊べないと言われていましたが、相変わらず30FPS以上は出ません。

しかし、AMD Radeon RX7600は安定して60FPSが出ています。

XBOXもAMDのグラフィックなので、そういった事もあって相性がいいというのもあります。

また、AMDのアップスケーリング技術であるFSR2に対応していて、NvidiaのDLSSやintelのXeSSにはまだ対応していないので、そういった点の効果もあると思います。

※アップスケーリングは、小さい画像を読み込んで大きい画像に変換する技術で、読み込む画像が小さくてすむのでFPSの向上に効果がある。

以上がゲームでの比較になります。

ベンチマーク結果はintel ARC A750が高かったですが、実際のゲームプレイではAMD Radeon RX7600のほうが全体的に高いFPSで安定していました。

動画エンコードで比較

こちらは毎日投稿している10分ほどの動画のエンコード時間の比較です。

使用ソフトFilmora H.264エンコード時間
intel ARC A750 = 03:18:28
AMD Radeon RX7600 = 02:35.02

intel ARCはエンコードに優れているとおもっていたのですが、intel ARC A750よりもAMD Radeon RX7600のほうが速くエンコード出来ました。

これは嬉しい誤算で、エンコードも速くなったと思っていたのですが。

過去の動画をまとめて圧縮するのに使っているフリーソフトXMedia Recodeでは、明らかにintel ARC A750のほうが速く、AMD Radeon RX7600は3倍位遅いように思いました。

扱う動画の圧縮方式にも夜と思いますが、その点はintel ARC A750のほうがどんな動画でも安定してエンコード速度が速かったんだと、AMD Radeon RX7600に交換してから気づきました。

AIイラスト Stable diffusionはintel ARC、AMD Radeonで出来るのか?

グラボの需要で、最近多くなっているのはAI需要だと思います。

その中でもAIイラストは手軽にできるということで、たくさん作られてSNSなどで拡散されています。

個人的にはあまり好きではなかったんですが、使えたほうがいいだろうということで、導入しました。

大前提としてですが、

Stable diffusionでAIイラストをやってみたいなら絶対Nvidia Geforceを買ってください。

Stable diffusion自体がNvidiaのCUDAコアで動作するようになっているので、Nvidia以外はユーザーが無理やり使えるようにしている感じなので。

intel ARCでStable diffusionは情報が少なすぎて無理。

intel ARC A750のときに、導入しようといろいろと調べていたのですが、

まず日本語のページで導入方法を解説しているページはほとんどありません。

海外のページで探してみても、なかなか見つからず、情報の少なさにより断念していました。

こういうときに利用者が少ない製品の場合は難易度が跳ね上がるので、おすすめしにくいんですよね。

AMD Radeon RX7600でStable diffusionをやってみた。

今回はどんな感じなのかだけを紹介して、後日導入方法を整理して紹介しようと思っています。

AMD RadeonでのStable diffusionも、intel ARCに負けず劣らず情報が少ないです。

まだ利用者が多い分ましという感じですね。

Stable diffusion自体がNvidiaのCUDAコアで動作するようになっているので、普通には使えないのを無理やり使えるようにしているので、色んな人がいろんなやり方を紹介していて、実際どれが本当に出来るのかはやってみないとわからないです。

簡単と紹介されているものを試したらGPU使ってなかったりってなりました。

わたくしDAsanがようやく使えるようになるために丸一日(24時間)かかりました。

Comfyuiを使ってようやくまともに使えるようになりました。

そして、さっそくStable diffusionのベンチマークである、ハローアスカベンチマークをやってみました。

初めてのことなので、

「こんな感じかぁ、結構サクサク作れるんだな」

そう思っていました。

Comfyuiだとトータルの時間が表示されないのですが、だいたい3分から4分くらいかかりました。

比較するために参考にしたのがこちらのサイト。

【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめなグラボをガチで検証【GPU別の生成速度】 | ちもろぐ
月額料金なし、無制限の生成枚数でAIイラストをガシガシ描くなら、Stable Diffusionをローカル環境

表の数字は秒です。

こちらの時間順で並んだ表を見ると、GTX1660Superより遅いという結果でした。

計測中は比較対象が無かったので、こんなもんかと思っていましたが、これをみたら愕然としますね。

あれだけ時間かけて導入したけど、これ通って感じです。

AMD RadeonのStable diffusionへの対応は、AMDのROCmというAIで計算するソフトを使うことで本領を発揮できるようなのですが、このROCmがなんとWindowsに対応していないんですよね。

そういう事もあって、AMDでもStable diffusionを高速に使うのは現状厳しい状態のようです。

とはいえ、比べなければ出来なくは無いので、後日導入方法についてまとめて書こうと思います。

AMD Radeon RX7600に変えてはっきりしたintel ARC A750の不具合

intel ARC A750を使っていて、前々から気になっていた症状が2つありました。

1、特定のサイトを開いたときに、画面の設定を変えた時のようにブラックアウトする。

よくこの症状を感じたのは、Amazonのアマゾンプライムのページを開くと、Windowsの画面設定を変えたときに一度画面が暗くなるのと同じような動作をしていました。

また、いろんなサイトを見ている中で、同じ症状になるサイトもあったので、おそらくはWebサイト上のなんかしらのスクリプトの影響を受けるのだと思います。

同じ症状の情報を探したけど、ネットで情報が見つかりませんでした。

2,Youtubeライブの予約枠を開きながら別の動画を見ると動画が止まる

Youtubeでライブ配信予定の枠を開いたまま、他のYoutubeの動画や、ニコニコ生放送などをみると動画が止まるという症状がありました。

このときに、Youtubeライブ配信の予約枠を最小化したり、予約枠の画面が見えない位置にウィンドウを移動したら再生されます。

これも、ネットで同じ症状の情報を探しましたが、ありませんでした。

これらの症状が、AMD Radeon RX7600に変えたことで一切なくなりました。

ということはintel ARC A750のせいだったのだと思います。

intel ARC A750から、AMD Radeon RX7600に変えてよかったのか?

intel ARC A750から、AMD Radeon RX7600に変えてみて、良かった!

とはっきり言いづらい結果になりました。

変なこだわりを捨ててNvidia Geforce RTX4060を買ったほうが無難にいろいろ安定して使えたと思います。

とはいっても、ゲームプレイでははっきりと良さが発揮されているし、普段気になっていた症状も無くなったので、intel ARC A750を買った時のようにAMD Radeon RX7600を使い切るように試行錯誤していこうと思っています。

ゲームをするだけだったらAMD Radeon RX7600は新しい中では一番安いのでおすすめできます。

ゲームもしたいし、動画も快適に、AIイラストも簡単に始めたいなら迷わずNvidia Geforceを買ってください。高いけど。

それではまた次の記事でお会いしましょう^^

 

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