はじめましての方ははじめまして。
当ブログ管理人のDAsanです。
ちょっと前にビットコインを中心とした仮想通貨の話題が流行り、ブロックチェーンってものが使われていたり、そして今では「これからはWeb3」なんて言ってる人がいたり。
それらがどういうものなのかと、小学生の時からパソコンを触ってきたわたくしの感じる「Web3は早すぎね?」っていう感覚についてまとめておこうと思います。
Web3ってなに?

Web3は、ざっくり言うと「みんなで持つインターネット」という考え方です。
今のWeb(Web2)は、SNSや動画サービスなど、巨大な企業がユーザーのデータを管理し、サービスを運営しています。
それに対してWeb3では、サービスやデータをブロックチェーンという仕組みの上に構築し、「中央の管理者なしで、ユーザーみんなで信頼を分担する」ことを目指しています。
ブロックチェーンってなに?

ブロックチェーンは、一言で言えば「みんなで同じ記録を持ち合う台帳」です。
誰か一人が勝手にデータを書き換えることはできず、過去の取引や記録が全て時系列で積み上がっていきます。
それぞれの参加者(ノード)がコピーを持ち、互いに同期しているので、改ざんや不正が非常に難しい構造になっています。
技術としてはすごい。でも…
ブロックチェーンやWeb3という言葉を聞くたびに、僕は「確かに技術としてはすごい」と思います。
誰かが勝手に消したり、改ざんしたりできない。全員で正しさを確認し合いながら、履歴が透明に残る。
まるで“平和な互助会”のような設計で、そこには支配も命令もない。
ロジックで信頼を築くという意味では、理想的すぎるほどです。
それでも僕が「まだ来ない」と感じる理由
それは技術の問題じゃなく、一般的に受け入れられるのかどうかの話です。
僕たちは失敗したとき、思わず何かのせいにしたくなるし、誰かが助けてくれる、守ってくれるという仕組みに安心感を覚える。
だからこそ宗教や国家という仕組みの上で何千年も生きてきたんだと思うし、それは“信頼のよりどころ”としてとても重要だったと思います。
でもWeb3は、その真逆を目指しています。
「全員が責任を持つ」「中央管理者はいない」「誰も助けてくれない」
それって現代の感覚からすると、ものすごく心細く感じる人の方が多いと思うんです。
ロジカルな人たちと、人間的な感性
技術者の人たちって、国境を越えてGitHubのような場所で、コードを読めば相手の考えがわかり、ロジックが通っていれば国も言語も関係なく繋がれる人たちだと思うんです。
そういう考えの人達が、今「これからはWeb3の時代」って言ってるイメージがありますが、
でも世界の大多数はそうじゃない。そういう技術的なことはわからないし、もっと感情的に動いてしまう人がほとんどです。
ブロックチェーンの持つ「顔の見えない信頼」は、そういう人たちには逆に不安を感じさせると思います。
仮想通貨にも感じる不安
ビットコインをはじめとした仮想通貨は、「これを欲しいと思っている人がいるから価値がある」というもの。
通貨のように国家が保証しているわけでも、金(Gold)のような物理的な裏付けがあるわけでもありません。
もし誰も欲しがらなくなったら、取引所が停止したら、一瞬で“現金にならないただの数字”になります。
仕組みとしては証券に近く、投機対象として成り立っている側面が大きい。
個人的には、ちょっとチューリップバブルのような危うさを感じてしまうところがあります。
「責任を持ち合う社会」は、まだ来ない
産業革命から情報革命、そして今、AI革命はもう僕たちの生活に入ってきていて、今はその変化の真っ只中だと思っています。
そんな中でも、まだ一般的には情報革命の範囲ですら追いついていないところもたくさんあります。
そんな中でWeb3は、そのさらに先の「信頼と責任の構造を変える」という大きなパラダイムシフトの話です。
それが当たり前になるには、人間の考え方や価値観が社会全体として大きく変わる必要がある。
それって年賀状がLINEになるっていうレベルの話じゃなくて、世界的に共通認識として「インターネットにおける責任を個々に持ちましょう」っていう社会感の話、
それって、数年とか数十年じゃなく、下手すると数百年、数千年かかるような話だと思うんです。
おわりに
Web3を否定するつもりはまったくありません。
むしろそういう理想に向けて、試行錯誤が続いていることに希望も感じています。
でも、自分自身がその価値観の中で自然に生きられるかというと、まだ少し距離を感じる。
この記事は、そんな今の自分の正直な感覚を整理したくて書いたものです。
またいつかこの考えが変わる日が来るかもしれないし、変わらないかもしれない。
でも、こうやって記録しておくことで、自分の中の変化をちゃんと見つめていけたらいいなと思っています。
それではまた次の記事でお会いしましょう。
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