はじめましての方ははじめまして。
当ブログ管理人のDAsanです。
絶対失敗しないパソコンの選び方の第10回はからは、番外編として今回はインターネット固定回線の選び方について書いてみたいと思います。
回線事業者についてや、集合住宅の宅内配線方式など、インターネットを高速に安定して使用するための選び方を書いていきます。
インターネット固定回線を使うためには
インターネットを自宅で使うためには、2つの契約が必要になります。
プロバイダー
まずはプロバイダー。
有名なところでは、OCNや、BIGLOBE、Yahoo!BBなど、様々なプロバイダーがありますが、
プロバイダーの役割としては、インターネットに入るためのIDとパスワードを発行する、
インターネット上の住民登録みたいな役割です。
回線事業者
次に回線事業者です。
回線事業者というのは、NTTフレッツ東日本や西日本といった、回線を実際に敷設して自宅に引き入れてくれる事業者です。
通信速度や、安定性を求めるなら、この回線事業者が重要になります。
回線事業者のシェアと通信速度への影響
こちらは、総務省発表の2022年9月末時点の固定回線事業者のシェアです。
53.5% NTTフレッツ東日本、西日本
20.9% auひかり、
2.6% Nuro光
一部抜粋ですが、この様なシェアになっています。
NTTの利用者が圧倒的に多いですね。
このシェアを元に、仮に同じエリアに同じ回線規模10Gbpsの提供をしていた場合に、シェアの違いによって、一人あたりの通信速度を単純計算して比較してみました。
NTTフレッツ 10Gbps / 50人 = 1人あたり200Mbps
auひかり 10Gbps / 20人 = 1人あたり500Mbps
Nuro光 10Gbps / 2人 = 1人あたり5Gbps
単純計算なので、この通りになるわけではありませんが、シェアによって通信速度に大きく違いが出るのはわかっていただけたかと思います。
こういったことを考えると、通信速度を求めるなら利用者数が少ない回線事業者を選んだほうがいいように思います。
回線事業者の種類
回線事業者には、いくつか種類があります。
その中でもNTTフレッツ回線を利用しているものをまず解説します。
NTTフレッツ回線
NTTフレッツ回線を利用しているのは、通信事業者としてNTTと、光コラボと言われる事業者、またダークファイバーというものを使っている事業者もいるので、それぞれ説明していきます。
通信回線事業者
通信事業者としてはもともと国営だったNTTが一番有名ですね。
全国に通信網を持っているのはNTTだけといっていいと思います。
光コラボ系
光コラボ系というのは2015年頃から、回線事業者ではないのに…光というインターネットサービスを販売しはじめた事業者です。
2015年にNTTフレッツが通信回線事業の卸売りを始めました。
これにより、様々なサービス提供事業者がインターネット回線の販売をすることが出来るようになりました。
販売している事業者はそれぞれ違いますが、実際にインターネット回線を管理しているはNTTです。
NTTフレッツのインターネットサービスと、それぞれの独自のサービスと組み合わせて販売しているということです。
そのため、販売事業者が違っていてもシェアとしてはNTTフレッツの利用者の中に入りますので、利用者数の多さによる通信速度への影響はあります。
ダークファイバー系
ダークファイバーというのはあまり聞かないと思いますが、NTTが予め余裕を持って多めに敷設している通信回線のうち、使っていない回線の事を言います。
この回線をレンタルして、その回線の利用と管理はレンタルした事業者が行っているのがダークファイバー系の回線です。
Nuro光が有名です。
ダークファイバー系の場合は、NTTフレッツが使用していない回線なので、NTTフレッツの利用者数による通信速度への影響を受けないために、比較的通信速度は早くなります。
しかし、回線の運用管理はレンタルした事業者によるので、そういった通信設備の運用実績や経験が、安定した通信環境に影響してきます。
電車で例えるなら、線路は貸すけど駅は自分でなんとかしてね。
そういう感じですね。
実際に、ちょっとまえにNuroひかりは通信環境が不安定になり、問題になっていましたが、それより以前からNuroひかりは不安定というのはよく言われていました。
電力会社系
NTTの通信回線を使わない回線事業者だと、電力会社系があります。
通信回線のように広範囲に回線を敷設するだけの設備を持っているのはこういったインフラ系の企業くらいになりますね。
そういったこともあり、各地方の電力会社がそれぞれに光回線を敷設していて、回線事業者としてサービスを提供しています。
NTTの回線とは別で、限られたエリアでの利用者しか使えないので、利用者数による影響を受けにくいので通信速度は出やすくなります。
独自に敷設して運用できるだけの実績は電力会社としてあるので、通信安定性としても安心感もあると思います。
auひかりはハイブリッド
auひかりは、もともと東京電力が提供していたインターネット回線TEPCOひかりと経営統合しているので、もともと東京電力がもっていた通信回線と、
それ以外のエリアではNTTのダークファイバーをレンタルして全国にインターネット回線を提供している、ハイブリッドな回線事業者です。
ちなみにわたくしDAsanは東京でauひかりを利用しています。
契約してるプランは1Gのプランで上のような通信速度を安定して利用できています。
au自体はKDDIという通信企業ので、もともとはDDI、KDD、IDOという当時の日本を代表する民間通信企業が合併しているというのもあり。
通信事業者として安心感はあると思います。
回線事業者の選び方まとめ
回線事業者を選ぶときは、
1、利用者数による通信速度への影響を考える。
2、通信事業者としての運用実績から安定性を想定する
以上のことを考えて回線事業者を選ぶことで、安定して速くインターネットを利用できると思います。
集合住宅ならお部屋選びから
回線事業者を決めても、その回線を自分の部屋まで引き込む必要があり、その方法によって大きく変わってきます。
戸建てと集合住宅の違い
各回線事業者で戸建て向けのホームタイプと、集合住宅向けのマンションタイプの料金プランが用意されています。
その理由は、戸建ての場合は直接、通信回線を家に引き入れることができます。
各建物に引き込む必要があるので、それなりの費用がかかりますが、引き込まれた通信回線をそのまま利用できます。
集合住宅の場合は、いちど建物に通信回線を引き込んでから、各部屋に分配する必要があります。
シェアと同じ様に、利用者数によって通信速度に大きく影響が出てきます。
こういったことから、戸建ての場合は価格が割高になっていて、集合住宅の場合は割安になっています。
宅内配線方式
集合住宅の場合は引き入れた通信回線はどうやって各部屋に配線するかでまた、通信速度、安定性に大きく影響してきます。
これを宅内配線方式といい、光配線方式、LAN配線方式、VDSL方式の3種類の方法のうちいずれかで配線されています。
不動産選びのときに「宅内配線方式」を聞いても、不動産屋も管理会社も大家さんも把握していないことが多いので、部屋を内見に行ったときに見分ける方法も書いていきます。
光配線方式
建物に入ってくる通信回線と同様に、各部屋に光回線で配線している方式です。
見分ける方法としては、お部屋の何処かに光コンセントと呼ばれる物が設置されていれば光配線方式です。
他の配線方式に比べて一番通信回線の劣化がなく、速度、安定性は高いです。
LAN配線方式
LANケーブルを使用して各部屋に配線している方式です。
壁にLANケーブルを指すコンセントのような穴が付いています。
ホテルなどでよく使われているので見たことがある人もいると思いますが、一般的なマンション、アパートで使われていることはかなり少ないです。
通信速度・安定性は光配線方式よりお取りますが、VDSL方式よりはずいぶんマシです。
VDSL方式
電話線を利用して各部屋に配線している方式です。
古い建物などは、初めから電話回線が各部屋に配線していたので、それを利用してインターネット回線を各部屋に提供する、一番古い方式です。
利用者数での通信速度の影響だけでなく、アナログ配線による引き回しでも大きく影響するので、通信速度、安定性を求めるならVDSL方式は無しです。
契約はNTTフレッツひかりだけど100Mの契約になっている場合はだいたいこれです。
回線事業者などが光配線方式への置き換えを進めているようですが、ネットに関するリテラシーが無い世代の大家さんも多くいるためになかなか置き換えされていないようです。
大規模なマンションに住んでいる友人の家の通信速度はこれです。
これはNTTフレッツでVDSL方式での測定結果です。
いくら良いマンションでも、今どきこれではネットを快適に使えるとは言えないと思います。
宅内配線方式の選び方
ということで、宅内配線方式を選ぶなら、光配線方式を選んだほうがいいです。
先にも書いたように、不動産屋も大家さんも把握していないことがあるので、内見のときに光コンセントを探して判断してください。
集合住宅には予め回線事業者が建物に通信回線を引き入れているので、どの回線事業者が使えるのかも聞いてわかっているといいと思います。
集合住宅でホームタイプを使う裏技
集合住宅でも、戸建ての様に部屋に直接通信回線を引くことは可能です。
それにはいくつか条件があります。
1、通信回線がある道路に面した1階か2階の部屋
2、大家さん、管理会社の了承が得られる
この条件をクリアすれば回線事業者によっては集合住宅でも、自分の部屋だけに戸建て用の回線を引くことが可能です。
ちなみにわたくしDAsanの部屋はこうやってます。
大家さんとの関係性は大事ですね。
インターネット回線の選び方まとめ
ということで、インターネット回線の選び方は、
1、利用者数による通信速度への影響を考える。
2、通信事業者としての運用実績から安定性を想定する
3、集合住宅の場合は光配線方式の部屋を選ぶ
ちなみに余談ですが、この考え方はスマホ回線にも同じ様に言えます。
インターネット回線の速度や、安定性に悩んでいるの方の参考になればと思います。
それではまた次の記事でお会いしましょう^^
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