オーディオ沼にハマらずに比較的お手頃価格で音楽を最大限楽しむ方法

音楽・DTM関連

はじめましての方ははじめまして。
当ブログ管理人のDAsanです。

音楽をより楽しみたい人はたくさんいると思いますが、スピーカーや、ヘッドホンを選ぶときに、どれを選べばいいのかわからなかったり、オーディオが好きな人から高価なものを勧められたり、好みによると言われたり、結局どれを選べばいいのかわからなくて、なかなか手が出しづらい世界だと思います。

そこで、音楽機材を制作販売したりと、音楽を作る側だったり音を作る側としても活動してきたわたくしDAsanとしておすすめのスピーカー、ヘッドホンの選び方を書いてみたいと思います。

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リスニング用とモニター用

スピーカーやヘッドホンにはリスニング用と、モニター用というのがあります。

リスニング用

一般的に売られているスピーカー、ヘッドホンというオーディオ機器は、様々なオーディオ機器メーカーがリスニング用として制作し販売されています。

有名なところだと、Boseとかですね。

こういった製品は、音楽を聴くためだったり、機能性だったり、見た目だったり。

音楽を楽しみたい人のために、メーカーなりにコンセプトを持って作られています。

そのためにその音というのはメーカーの製品コンセプトだったり、ターゲット層が聞きそうな音楽に合わせてあったりして、そのなかでも利便性のためにあるていど音質的に犠牲になっている部分だったり、その部分をメーカーの技術で補正してあったりと、とにかく再生する音源に対してメーカーなりの色が加わってます。

リスニング用というのは、メーカーや製品によって目指す音が違うということですね。

モニター用

一般的ではないですが、音を扱うクリエイティブ用途としてモニター用という製品があります。

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いちばん有名なモニターヘッドホンがこれです。

プロのミュージシャンがしているのを見たことがあると思います。

とくに最近では、Youtubeで投稿されているThe First Takeでよく見ると思います。

こういったモニター用と言われている製品は、リスニング用と違って、どのメーカーも目的が一貫しています。

その目的というのは、

「音がバランスよく、それぞれの音がちゃんと聞こえる」

ということです。

音楽を制作するときに、ちゃんと再生した音がちゃんとした周波数で、制作した通りの音量バランスでちゃんと聴き取れるようになっていないとモニター用としてはダメなわけです。

もちろんメーカーの作り方や、価格によって音質の違いはありますが、各メーカーの目指すところは一貫しているので、リスニング用ほど大きな差はでません。

モニター用はメーカーごとに違いはあるものの、目指す音は一貫しているということですね。

モニター用で基準の音を知ると迷いが減る

リスニング用ばかり聞いていると、各メーカーの各製品の色付けが自分にあうかどうかというので、いろいろ迷った挙げ句、いわゆるオーディオ沼にはまり、高い製品のほうがいいのでは?と、どんどん出費がかさむなんてことになります。

それは、基準の音を知らないままに「曖昧ないい音」を探しているからそうなるわけです。

当然オーディオ製品というのはよく聴こえるように作られています。

その「よく聴こえるように」というのが重要で、それがメーカーごとの色付けなので、それを比較しているうちはどれも個性なので答えは好みであり、その好みという感覚も日々変化するのでよけい迷うわけです。

そのために基準になる音を知ることが重要なわけです。

オーディオのプロではなく、音楽製作のプロが使っているようなモニター用で音楽を聞いて、どういうバランスで、どういう音を作ったのか、その基準をまずは知る必要があります。

楽器をやっていて、様々なところで様々な楽器と演奏する機会がある人なら、本当の音を知っているので、そういう基準があると思いますが、そうじゃない人はよっぽどじゃないと、生演奏に近い演奏を聞く機会というのは少ないと思います。

そういう普通の人こそオーディオ沼にハマる前に、モニター用でまずはバランスの良い音というのを知ったほうがいいと思います。

そうして、バランスよく聞こえているモニター用で聞いてきた耳は、バランスが取れている普段聞いている環境を基準として、他の物を聞いたときにその違いがわかりやすく、それが自分にとっていいのか悪いのか判断しやすくなると思います。

あまり大きな音量で聴かないから小さいスピーカーでいいは間違い

スピーカーを選ぶときに「小さいスピーカーながら迫力の低音」なんて謳い文句の商品がいっぱいあります。

それらの製品はそれなりの音量を出したときに初めて迫力の低音が出ます。

あまり大きな音量を出さないならなおさら、ある程度大きめのスピーカーがおすすめです。

ある程度大きいスピーカーであれば、小さい音でもある程度バランスよく鳴ってくれますが、

小さいスピーカーで、小さい音で鳴らしてもシャカシャカした音が聞こえるだけです。

それではスマホのスピーカーで鳴らしているのと変わらないので、スピーカーを買うのであれば、小さい音で使うにもある程度の大きさのスピーカーがおすすめです。

モニター用は聴き疲れする?

モニター用は音楽で鳴っているいろいろな音が聴き取りやすいので、その分聴き疲れするというのがデメリットとして上げられたりします。

しかし、日々仕事で音をずっと聴いている人が聴き疲れするような物を使うでしょうか?

その答えはNOです。

モニター用にもいろんなメーカーからたくさんの種類の製品が出ているので、自分にあったものを使えばそんなことはありません。

しかしモニター用の中には確かに聴き疲れする製品もあります。

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これは先程取り上げたモニターヘッドホンとして超有名なMDR-CD900ST、音楽スタジオなら絶対に置いてあると言っていい、モニターヘッドホンのベンチマークとも言えるヘッドホンです。

このMDR-CD900STは、解像度が高くモニター用としてそれだけ使われるだけあって、細かい音が聞きやすく作られています。

そういった意味でも聴き疲れしやすいと思います。

このMDR-CD900STは1989年からプロの現場で使われているので、今でも「モニターヘッドホンといえばこれ」となっていますが、正直なところ今の音楽には合わなくなっていると思います。

その証拠に、これで比較的短時間で終わるレコーディングをしている人はたくさんいますが、音楽を製作、ミックス、マスタリングという比較的時間がかかる作業を今の現場でしている人は少なくなっていると思います。

今は、モニターヘッドホンもたくさんの種類が出ているので、細かい音を聴くために特化したMDR-CD900STのようなモニターヘッドホンよりも、もっと音楽的に聴けた上で全体の音が見えるようなモニターヘッドホンを選んで使われている方が多いように思います。

こちらはYAMAHAのモニタースピーカーHS3ですが、

なぜか昔から入門用のモニタースピーカーといえばYAMAHAのモニタースピーカーというイメージで売られていて、実際にそういった用途で売れているようですが、

このモニタースピーカーもモニター用に特化していて、細かい音を聴くには優れているのですが、音楽的かというと正直微妙です。

そういったこともあり、MDR-CD900STやYAMAHAのモニタースピーカーというのはモニター用の一つの基準ではありましたが、今では実際の現場ではあまり積極的に使われていないように思います。

こういったモニター用に特化しすぎているものを選ばなければ、聴き疲れするようなことは基本的にないと思います。

というか音楽をつくる人は、自分が聴き疲れするような調整はしないはずです。

モニタースピーカー、モニターヘッドホンのコスパ

これは、わたくしが考えるコスパ曲線なのですが、

モニタースピーカーも、モニターヘッドホンも、だいたいこの価格の感じ考えています。

基本的に価格が上がるほどクオリティも上がりますが、その上がり幅は少なくなってきます。

価格の基準を変えればいろんな製品に言えることだと思います。

モニタースピーカーやモニターヘッドホンも安く買おうと思えば安く売っています。

最初だからと5,000円のものを買って失敗して、結局後から10,000円以上のものを買うことになるなら、はじめからそれなりの価格のものを買ったほうがいいと思うのですが、

とはいえ、価格が上がればその差も小さくなるので、どれくらいを求めるかと言うのが大事になってきます。

個人的には1.5万円以上、3万円以下の製品で十分だと考えています。

もちろん、プロの方はもっと高い物を使っていたりしますが、そこはこだわりの部分だと思うので、

まず個人で音のバランスを知るという点においては、1.5万円から3万円くらいのものでいいと思います。

モニタースピーカー、モニターヘッドホンのためのオーディオインターフェース

モニタースピーカーやモニターヘッドホンを直接パソコンに繋ぐこともできますが、

モニタースピーカーやモニターヘッドホンの性能を活かすにはオーディオインターフェースが必要です。

オーディオインターフェースはいろいろと書くことが多すぎるので過去に書いた記事のリンクを乗せておきます。

こちらは音楽制作用で録音ができるわけですが、

音楽を聴くだけなら不要で、DACという音楽を聴く用途として良さそうな物を探して見つけたのがこれです。

スペックを見ただけで使ったわけではないので、おすすめはしにくいですが、

スペックを見る限りでは再生能力だけなら10万円くらいするプロ用のオーディオインターフェースに匹敵するスペックになっているので、それが本当だとしたらかなりコスパのいいDACだと思います。

おすすめのモニタースピーカーとモニターヘッドホン

まずモニタースピーカーですが、わたくしが使っているのはEdifier MR4というモニタースピーカーです。

使い始めて、1年半くらいになりますが、まったく不満はありません。

セールで14,000円を切ることもあるモニタースピーカーで、Edifierという当時知らないメーカーだったのでいろいろレビューを見たり、様々なモニタースピーカーとサウンド比較している動画を見漁って買いました。

買った当時のレビューはこれ。

20,000円以下で買えるモニタースピーカーとしては十分すぎるほどのクオリティだと思います。

Edifierから新しくMR3というMR4より一回り小さいモニタースピーカーが出ていて、Bluetooth接続できたりと便利になっています。

気軽にバランスの良い音を求めるならありだと思います。

ただ、実際に聞いたわけではないですが、YoutubeでMR4とMR3を聴き比べてみて、MR3はモニターとしては色付けされた派手な音に聞こえました。

実際に試したわけではないのでおすすめはできませんが、手軽に使えるという点ではいいと思います。

続いてモニターヘッドホンですが、わたくしが使っているのはAKG K612 Proです。

これを選んだのは、もともとMDR-CD900STを使っていたのですが、先に話したように解像度は高く細かい音を聴くのにはいいのですが、音場が狭くて今どきの音楽を聴くには低音の量感が足りないように感じていました。

そこで、立体感が出やすいとされている開放型のこのK612 proを買ってみて狙い通りのサウンドで、気に入って使っています。

ヘッドホンでありながら、スピーカーで聞いているような感覚で音楽が聞けるので気に入っています。

しかし開放型なので、音は漏れ放題なので、わたくしのような一人暮らしの方ならいいですが、まわりに迷惑かけずに音楽を楽しむのには向いていません。

それにインピーダンスが高く、それに見合ったヘッドホンアンプが必要なのでおすすめはしにくいです。

そういった意味で、わたくしも密閉型のヘッドホンを探していて、候補としている製品もピックアップしておきます。

ADAMというプロ向けのモニタースピーカーを作っているメーカーが割と最近出した低価格帯の密閉型のモニターヘッドホンです。

ADAMという信頼できるメーカーがこの価格帯で出してきたのは驚異的だったので、とても気になっていて、ずっと欲しいものリストに入っています。

こちらはもともとAKGにいた人が独立して作ったAustrian Audioという割と新しいメーカーで、かなり評判がいいので、その中でも安価な密閉型のモニターヘッドホンです。

リスニング用で迷う前にモニター用で音の基準を知るべき

ということで、リスニング用で迷ってオーディオ沼にハマらないように、音のプロが使っているモニター用でバランスの良い音というのをしっかり知ろう。

そういうお話でした。

オーディオ製品というのはいろんな言葉で良い音というのを表現してプロモーションしています。

その中には基準の音を知っている人にとっては「ほんとぉ?」って思うような怪しいものもあったりします。

音楽機材を作っているみからしたら、すべての部品が音に影響を及ぼし、すべての部品の状態で聴き分けできるにかかわらず音影響が出ると思っているのと同時に、自分の気分や体調のほうがよっぽど音を聞くときの聞こえ方に影響すると思っているので、そういった怪しいものに騙されないためにも、

自分にとっての基準になる音というのをモニター用で身につけとくというのは大事だと思いました。

それではまた次の記事でお会いしましょう。

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