動画のエンコード時間 CPU・GPU・ハードウェアアクセラレーションでの違いをFilmoraで比較

普段Filmoraで動画編集していてGPUのハードウェアアクセラレーションを使ってエンコードしているのですが、それがCPUエンコードやCPUについているグラフィック機能を使ったハードウェアアクセラレーションとどれくらい速度が違うのか比較してみたので紹介します。

動画編集環境とエンコード設定

以下がわたくしDAsanの動画編集しているPCのスペックです。

最近のCPUのオンボードグラフィックで十分という話を見たりして気になっていたので、CPUを新調してグラフィック機能がついたものを購入したので、実際のエンコード時間を比較してみようと思いました。

普段、毎日投稿しているマインクラフト動画のエンコード設定はこちらです。

この設定で、CPUでのエンコードと、オンボードGPU、グラフィックボードとのエンコード時間を比較してみます。

実際にエンコードしている動画

実際に計測している動画を録って、見やすく簡単に編集したので、こちらも参考にしてください。

エンコード時間測定結果

こちらが実際にエンコードにかかった時間をグラフにしたものです。

CPUエンコード

こちらが一番時間がかかったCPUエンコードのエンコード中の状態です。

CPUだけに負担がかかっているので、CPU稼働率は常に高く、温度も80℃くらいと高温になっています。

これくらいCPUに負担がかかっていると、動画エンコード中に他の作業をするのは厳しいですし、エンコードの邪魔をすることになるので、CPUエンコードするならパソコンを放置する時間があるならいいかもしれませんが、25分28秒と他と圧倒的に差があるので、オンボードグラフィックがあるなら、それを使ったほうがいいですね。

オンボードGPUエンコード

CPUのグラフィック機能を使ってハードウェアアクセラレーションを有効にしての計測中の状態です。

CPU内のグラフィックコアと作業が分散されている分、CPUの稼働率が若干下がり、温度もCPUエンコードに比べて低くなっています。

エンコード時間も7分11秒とCPUエンコードの25分28秒に比べて圧倒的に早いので、グラフィックボードが無くてもオンボードグラフィックを使ったほうが快適だと思いました。

GPUエンコード

グラフィックボードのGPUを使ったハードウェアアクセラレーションでのエンコード中の状態です。

CPUは普段の状態と変わらないくらい負荷が少なく、その分、グラフィックボードのGPUが稼働しているのがよくわかります。

普段はこれで作業しているのですが、エンコード中にブラウザでネットを見たり、動画を見たりなど他の作業をしてもCPUに余裕があるので全く問題なく並行作業できます。

負荷がCPUとグラフィックボードのGPUと別のパーツに分散されている分、発熱はかなり抑えられています。

オンボードGPUのエンコード時間が7分11秒で、グラフィックボードのGPUエンコード時間が4分42秒と2分27秒の差があります。

この差のためにグラフィックボードを導入するのは微妙だと思いますが、動画を積極的に作っていく人にとってはあったほうがいいかもしれません。

エンコード時間を比較してみて

わたくしDAsanとしては、エンコード時間中にも他の作業が出来たほうがいいので、CPU負荷が少ない方がありがたいですし、時間も圧倒的に短縮できるのでグラフィックボードの導入をおすすめしたいところですが、ゲームをしないならオンボードGPUでのハードウェアアクセラレーションでもいいように思いました。

オンボードGPUで十分かと言われると、現環境がグラフィックボードありでやってきているので物足りないと感じてしまいますが、CPUで25分かかるエンコードが7分で出来る事を考えると十分と言われたら十分と思います。

今回はエンコード設定で一般的によく使われているエンコーダーH.264を使いましたが、今後はより高品質なAV1とエンコーダーが話題になっているので、それが主流になってきた時に対応や性能差が変わってくるようにも思います。