この記事は3400文字程度で、およそ7分で読めます。
以前、「ネットを快適にストレス無く使いたければ物件選びが大事」という記事でネット回線の速度について書きました。
ネットを快適にストレス無く使いたければ物件選びが大事
https://da-romtell.com/?p=184
その中でケーブルテレビは選ばないほうがいい的な話を書いていて、その記事を書こうと思ったのですが、その前に回線業者についてと選び方について書かないといけないと思い、先にそれについて書かせていただきます。
本当はこの事が知れ渡ったって、多くの人が理解したらいろんな需要と供給のバランス崩れるのであまり書きたくなかったのですが、僕の影響力、このブロクの影響力は今の所限りなく0なので安心して書いちゃおうと思います。
通信の電波は有限である
普段使っている通信は普通の人は携帯電話のモバイル通信、固定回線のインターネットが主だと思いますが、この普段は当たり前に繋がっている回線というのは無限に使えるわけではないです。
それはシステム障害をのぞいての話ですが、わかりやすい携帯電話の電波を例に書きますと、
この図のように一つの基地局対しどれだけの人が回線を利用しているかによって電波状況が変わってきます。
ようするに基地局ごとにどれくらいの回線を処理できるかの上限があるという事です。
普段は通信事業者の想定内の利用率の中で利用されているので電波が極端に悪いというのはエリア外でない限りほとんどありませんが、災害時のようなみんなが情報を取りに行く状態になると基地局の上限を超えてみんな使えなくなるという事です。
これは固定のネット回線でも同じことが言えます。
回線事業者の利用者数って?
総務省の通信事業者シェアを見てみましょう。
引用:電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表
(令和元年度第2四半期(9月末))
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000158.html
見にくいので上のグラフの最新の2019年9月のデータを通信事業者別でMVNOを合算して円グラフにしました。こちら。どん!
とても見やすくなりました!
ちょっと余談ですが、エクセルでこの円グラフに作った時にわかったのですが、
総務省のグラフの色はエクセルのデフォルトの色なんですよね。
auとSoftBankのイメージカラーとデフォルトで一致するんですよ。
でもdocomoは青じゃないじゃんって思うでしょうけど、15年くらい前のdocomoの表記は「NTT DoCoMo」でイメージカラーは青だったんです。
その事をマイクロソフトはわかってて名前の割当で自動的に色を当ててるとしたらすごいな。
と、関係ないところで感心しました。
話を戻しまして、携帯電話事業者のシャア1位はdocomo、2位はau、3位はSoftBankという事になってます。
この比率はここ10年でauとSoftBankがかなり増やしていてそれまではdocomoは50%を超えていました。
今の若い人向けに、なんでdocomoのシェアが多かったのかを説明しますと、
もともと携帯電話が出来る前、固定電話の時代に「電話=NTT」でした。
その名残で、携帯電話が出てきた時に信頼性としてNTTドコモを選ぶというのがスタンダードで、かつ当時のメールの仕様などのネットワークは各携帯電話会社ごとに独自のものが使われていたので、その子どもたちも友達と同じように使えるようにという流れでドコモ利用者が自然と増えていったわけです。
で、現在はどの携帯会社を利用してもつなぐネットワークは同じで、使うサービスも同じなので「みんなと同じもの」を使う必要がなくなり、現在のようなシェアになったんだと思われます。
僕がドコモを使わない理由
僕はauユーザーです。
始めて携帯電話を購入した鹿児島の高校生の時で、その時に父が使用していたのが「DDIセルラー」でした。当時の九州での今のauです。
で、東京に出てきた時に機種変更をしたのですが、その時の東京では「IDO(イドー)」でした。母親と名前がダサくて笑ったのを覚えています。
2000年に「au」に統一されました。
で、僕は当時こだわりがあったわけじゃなく、でも周りはみんなdocomoを買っていました。
みんなと同じが好きではないので、そこは気にしていませんでした。
その後、携帯業界での仕事をする中で、シェアを多く持っている事のデメリットを感じることが増えてきました。
それは「大事な時に真っ先に通信できなくなる」という事です。
今のスマートフォンは通信手段であり、情報端末です。
それが緊急時に使えないのはちょっと僕はどうかと思うわけです。
東京でも被害があった東日本大震災のときのことです。
当時docomo関係の小さい事務所で働いていました。
僕が当時持っていた通信手段は、
docomoタブレット、auガラケー、UQWimaxルーターでした。
真っ先に使えなくなったのはdocomoのモバイル通信でした、
他は使えなくなった記憶はありません。当然場所によると思いますが、
で、周りのスタッフにはいろいろ通信手段とかタブレットとかを教えていたのでSkypeでやり取りしていましたが、上司はdocomoユーザーですのでなかなか繋がらず僕が連絡網の中心になったのを覚えています。
そんな感じでどうしてもシェアが多いと、こういう時にリスクがあります。
各キャリアのユーザー層の問題もあります。
例えばSoftBankはiPhone発売により一気に利用者が増えました。
なので新しい物好きな若者が多く、Wi-Fiを使うのが当たり前の人が多い印象です。
docomoはNTTの時代から「電話=NTT」の年配が多いので何かあったら「電話」をする世代です。そのためにモバイル回線の負担が大きいと思います。
そのために通信インフラとして現状はシェア1位であるdocomoを選ぶメリットは感じません。
固定回線インターネットのシェアはどうなっているか?
これもちょっと見づらいので、上のグラフの最新の2019年9月のデータを通信事業別の円グラフにしてみます。
見やすくするために小さい事業者を「その他」にまとめちゃいました。
ネット回線の名称として有名なフレッツのNTTが半分以上を締めています。
これは先程もお話したように、もともと全国に電話回線網を持っていたので必然的にインターネット回線事業者として大きくシェアを持っていたためです。
当然、各事業者は利用者数に合わせて基幹局の増強をしていると思いますが、絶対数が多いと利用者としては供給分の割当は少なくなってくるのでメリットを感じにくくなります。
15年以上前にフレッツを使っていましたが、こういう事を考えるようになったのと、auユーザーだったので「au光」に乗り換えました。
【まとめ】通信回線は安定性で選ぶのが一番
僕は通信回線は今や生活インフラだと思っています。
電気やガス、水道のように安定していることが重要だと思います。
特に情報が必要な緊急時にも安定して使えることが大事で、それが可能なサービスを選ぶことが大事です。
サービス提供側の整備を待つのは正直意味ないと思っています。
シェア1位の回線企業はすでにそれに見合った莫大な資金を回線設備にあてています。
なので、選べるのであれば利用者が賢く選ぶのが一番だと思います。
現状で特に不満がないなら無理をして変えるのはおすすめしません。
安定して使えていることが何より大事だと思います。
最後に追記ですが、
5Gが来ることで環境が改善する事を願っている人がいるとしたら、
過剰な期待はやめたほうがいいです。
僕は一般的に5Gの恩恵を受けられる人はなかなか出てこないと思ってます。
5Gについて詳しく書くのはしんどいので、いろんな情報が出ているので「5Gで世界が変わる!」とか言ってない、まともな情報を探して見てみてください。
現状あるサービスで最適な通信サービスを選ぶのが一番だと思っています。
ネット回線については次回がとりあえず最後になると思います。
「ネット回線にケーブルテレビを選ぶメリット・デメリット」を書きたいと思ってます。
それではまた次の記事でお会いしましょう^^
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