BIAS FX2とNeural DSPをギター機材制作家が比較してみた。

はじめましての方ははじめまして。

当ブログ管理人のDAsanです。

AmplitudeやGuitarRig等を比較してBIAS FX2を購入し使っているのですが、音がいいと評判のNeural DSPが気になっていたので試して比較してみました。

収録アンプ・エフェクター数の多いBIAS FX2などのアンプシミュレータに対して、コンセプト毎のパッケージで販売されているNeural DSPはどう違うのかがわかったので比較しながら書いてみたいと思います。

過去記事:BIAS FX2 Eliteを買った!Guitar Rig、Amplitubeと比較してBIASを選んだ理由

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BIAS FX2とNeural DSPの内容を比較

BIAS FX2はStandard、Professional、Eliteとクラスによって使えるアンプの種類、エフェクターの種類の数が違うものの、たくさんのアンプのモデルや、エフェクターを一つのパッケージで利用できるというアンプシミュレーターです。

価格も5000円~20,000円とクラスによって違うものの、収録アンプ、エフェクター数を考えるとかなりコストパフォーマンスに優れた製品です。

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Neural DSPはより本格的にギターサウンド、アンプサウンドを再現することにこだわっているようで、コンセプト・アーティストモデル毎のパッケージで販売されています。

販売方法も公式サイトでのみの販売で、価格は99ユーロから149ユーロに設定されています。
(約13,000円~約20,000円)

Neural DSP
https://neuraldsp.com/plugins

Neural DSPのSoldano SLO-100でサウンドチェック

これがSoldano SLO-100のメイン画面です。

Neural DSPは各モデルを2週間お試し出来ますので、その中でモデル名がはっきりしているSoldano SLO-100を選択しました。

今回の音源はメタルのリフの音源のみなので、あまりデモとして聴き比べるのに適してないのですが、この記事を書こうと思ったときには使用期限が過ぎていて、取り直しできなかったので、ご了承下さい。

デフォルトの状態で音を出してみて、「あーソルダーノの音だー」って思いました。

わたくしDAsanのソルダーノの音のイメージは太くレスポンスよくヌケが良い優等生な感じなのですが、まさにそんな感じのサウンドで、レスポンスはプラグインなのでしょうがないですが、サウンドはまさに太くヌケの良いサウンドで粒立ちのはっきりしたサウンドという感じでした。

リフだけの音源しか録っていなかったのが悔やまれますが、とにかく弾いていて心地よかったです。

Soldano SLO-100の実機はヘッドだけで50万くらいしたと思うので、それが99ユーロで使えるのは良いかもしれません。

BIAS FX2でのSoldanoのサウンドチェック

BIAS FX2に収録されているアンプを探したところSoldano SP77をモデルとしたSLO SP88というアンプが収録されていたのでそれでまずは試してみました。

これはSoldano SLO-100に比べるとゲインが低くくアンプ自体が違うな、と思ったので、BIAS FX2の便利機能ToneCloudでSoldano 100と検索したら出てきたので、そちらを試してみました。

これはBIASユーザーの誰かがBIAS AMP2でアンプを作って、プリセットを公開した物なのですが、かなり近いサウンドになっていますね。

BIAS AMP2を持っていれば、アンプ自体を細かく作り込むことが出来るので、こういった再現も出来るんですね。

BIAS FX2とNeural DSPのサウンド比較

改めて比較しやすいようにNeural DSP Soldano SLO-100のサウンドと、BIAS FX2 ToneCloudからのSoldano 100のサウンドを並べて置きます。

Neural DSP Soldano SLO-100

BIAS FX2 ToneCloud Soldano 100

弾いているときの感覚としては、Neural DSP Soldano SLO-100の方が真空管アンプ特有の中音域の心地よさがありました。

でも、こうして客観的に比較してみると、大きく違いは無いように思います。

ちゃんと音作りをすれば、同じような音を出すことが出来るということかもしれません。

BIAS FX2とNeural DSPのサウンドメイクのしやすさを比較

BIAS FX2はまっさらな状態から、アンプを選んで音を鳴らしたときに、物足りない事が多いです。

デフォルトの設定がパッとしない印象があるんですよね。

スピーカーのマイキングの設定をいじるとかなり良くなったりするのですが、それでも物足りないと感じるので、EQを掛けたりして補正することが多いです。

また、アンプのつまみの調整が幅が広く設定されているからか、良くも悪くもちょっと使えない音も作れちゃいます。

収録アンプ数や、エフェクター数が多いので時間を掛けて音を作り込むのは楽しいかもしれませんが、ささっとセッティングして、ちょっといじって録音する、そういった用途としては普段からのプリセット作りが重要だと感じます。

一方、Neural DSPは、デモサウンドはデフォルトですから、デフォルトが使える音というのはとても良い印象ですし、

いろいろとアンプのスイッチやツマミをいじりましたが、コンセプトに合わせこんで作られているためか、大きく破綻するような事はありませんでした。

適当につまみをいじっても使える音になる。そんな感じでした。

アンプの性質は固定ですが、その中でサウンドを作っていくにはとても作りやすいので、狙った音をサクッと出して録音したい人にはピッタリだと思いました。

BIAS FX2とNeural DSPのCPU負荷の比較

Studio one 5で2トラック同じ音源にBIAS FX2、Neural DSPを挿した状態で再生中のCPU使用率を比較してみました。

Neural DSP Soldano SLO-100 14%
BIAS FX2 5%

この様にBIAS FX2も割りと重い部類のプラグインなのですが、Neural DSP Soldano SLO-100のほうが3倍位CPUを使用するようです。

複数のギタートラックに後掛けで挿すにはちょっと重いですね。

録音時にインプットに掛けて、掛け録りで使うほうが良さそうです。

Studio oneでの掛け録りの方法は以前ブログに書いたのでそちらを御覧ください。

過去記事:BIAS FX2が重い?それなら、かけ録りして解決!Studio oneでの設定方法

BIAS FX2とNeural DSPはどういうギタリストに向いているか

BIAS FX2は、とにかく自分ならではの音作りに徹底的に拘りたいギタリスト向けという感じです。

たくさんのアンプ、エフェクターを組み合わせて、また、BIAS AMP2でアンプ自体を作り込んで、BIAS FX2でサウンドシステムを構築することも出来ます。

もちろん、今回のように狙ったギターサウンドがあるならToneCloudを利用して見つかれば、手軽に狙った音を出すことも可能です。

Neural DSPはとにかく手軽に良い音を出したい。というギタリスト向けです。

価格を考えると、限られたアンプモデルとエフェクターのみでBIAS FX2のEliteが買えるくらいの価格になるのですが、そのサウンドはその価値があると言い切れます。

2週間のお試し期間で試してみるとわかると思いますが、BIAS FX2で出すのがなかなか難しい、ギターアンプらしいサウンドが感じられるかもしれません。

録ってみたらあまり差は無いのですが、弾いていて心地よく、楽しいのは大切なことだと思います。

また、Neural DSPで出ているアーティストモデル、例えばペトルーシのサウンドが出したいというギタリストにはピッタリだと思います。

BIAS FX2 ELITEを使っていて、楽しんでいますが、Neural DSPもひとつ持っておきたいと思いました。

それではまた次の記事でお会いしましょう^^

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