はじめましての方ははじめまして。
当ブログ管理人のDAsanです。
AMD対応で公式にサポートされている無料のAIイラストソフトであるAMUSEが出てきたけど、あまり情報が無いようなので、出来ることや、出来ないことをまとめてみようと思います。
AMUSEとは?
AMUSEはStable DiffusionをベースにしたAIイラストソフトですが、特徴としてAMDがパートナーとして入っており、AMDのRyzenやRadeonに対応しているというのが大きな特徴です。
従来のStable Diffusionは、基本的にNvidiaのGPUのみの対応になっていて、Nvidia以外のGPUはユーザー側でどうにかこうにかして動かしている状態で、そのパフォーマンスとしてもNvidia GPUに処理速度でとうていかなわないような状態でした。
そんな中で、AMDに正式対応していて、簡単に自分のパソコン環境でAIイラストが作れるソフトとして出てきたのがAMUSEということです。
AMUSEのインストール時の注意事項と簡単な使い方
AMUSEの注意事項翻訳
AMUSEをインストールするときに、注意書きが英語で表示されて、チェックして同意するように求められます。
これのスクショをCopilotに投げて翻訳してもらったのがこれです。
まぁAIイラストでよく見る内容になっていますね。
AMUSEの簡単な使い方
初めて起動するとこのようなEZ modeの画面になります。
生成したい内容を「Prompt」に書いて、下の「Generate Images」をクリックしたら、モデルのダウンロードが入り、イラストが生成されます。
一度モデルがダウンロードされたら以降はサクサクイラストが生成されます。
Advanced modeにすると、モデルを選択して細かく設定してイラストを生成できます。
Advanced modeでイラスト生成する手順は以下のとおりです。
- あらかじめ「Model Manager」でModelをダウンロードする。
- 上の「Model selector」でModelを選択する。
- 「Model selector」の右下にある「Load」をクリックして、「Ready」になるのを待つ。
- 「Prompt」に生成したいイラストの内容を入力する。
- 下のパラメーターを好みで設定する。
- 一番下の「Generate」をクリックしてイラスト生成される。
こんな感じで、イラスト生成できます。
Model Managerでモデルを選択してダウンロードすることが出来ます。
新しく話題になっているFLUX.1も利用可能です。
AMUSEを快適に使うPCスペックは?
こちらがAMUSEの公式ページに書かれている内容をChromeで翻訳したものです。
AMD環境に最適化されているということはわかります。
メモリーが24GB以上となっていて、最新のRyzen AI 300シリーズのCPUや、8040シリーズのCPUを搭載したノートPCでも対応していて、
Radeon RX7000シリーズのグラフィックボードが搭載されているパソコンにも対応しています。
わたくしDAsanのPC環境は、
CPU:Ryzen5 5600
GPU:Radeon RX7600
メモリー:32GB
こういった対応している中でも最弱であろうスペックです。
こちらはFLUX.1のモデルを選んだときの画面です。
公式ページではFLUX.1の場合は、
24GB VRAM、32GB RAMとあるので、全然足りていません。
そのためにわたくしの環境ではAMUSEを使って、FLUX.1を試すことは出来ませんでした。
メモリーを32GB使い切ってメモリーエラーになったので、メモリーを64GBにしたら行けたのかもしれませんが、AMUSEのためだけにメモリーを増設する気にはなりませんでした。
AMUSEでイラストを生成してみた
RX7600で32GBメモリーでも、モデルを選べばイラスト生成は可能でしたので、実際に生成してみました。
メモリーをあまり必要としないモデルを使用すれば、さくさくとイラスト生成が出来ます。
設定にもよりますが、512×512のイラストでだいたい5秒位で生成されるのはストレスは感じません。
独自のUIなので、なれるのに時間がかかりそうですが、使い慣れたら快適だと思います。
ただ、日本人の感覚でイラスト生成するうえで違和感があり、ここで気になったのはModelの自由度です。
AMUSEでは、現状Model Managerにあるモデルしか使うことが出来ません。
Stable Diffusionなどでよく利用されている、Civitaiなどで配布されているModelは今のところ使えないようです。
そのために、当たり前ですが、「girl」と入力すると海外の人でイラストが作られます。
「Japanese girl」というワードを入れると和装の女性が生成されてしまいます。
服装を細かく指定すればいいのですが、ここらへんがCivitaiとかで違うなぁと感じました。
また、何度も生成する中で、同じ設定なのにもかかわらず極端にぼやけたイラストが作られることがありました、
もしかしたらと思って、「nude」と入れてみたら、100%ぼやけたイラストしか作られなくなりました。
これはオンライン系のAIイラストと同じように、生成段階でセンシティブ判定されたイラストは出力できない?ようになっているのかと思いました。
でも、たまたまこういうイラストが出力されることがあって、試しに「Bikini」とPromptに入れたら、生成できなくなったので、肌色判定というよりもPromptの規制がされているのかもしれません。
Modelによっても違うのかもしれませんが、そのModelの自由度もないので、セクシーなイラストを生成したい方にとってはAMUSEは使いにくいかもしれません。
AMUSEはライトに使うなら十分使える
わたくしのRX7600 32GBの環境でも、モデルを選べばサクサクイラスト生成が出来ました。
オンラインサービスのAIイラストだと生成枚数の制限があったり、課金が必要だったりしますが、このAMUSEは自分の環境で無料で利用出来るので、AMDを使っていて、AIイラストをたくさん使って試したい人にとってはとてもいいAIイラストソフトだと思いました。
ただし、AMUSEでFLUX.1などの重量級のモデルを使いたい場合は、グラフィックボードもそうですが、メモリーも64GBあったほうがいいように思いました。
ただ、使えるモデルは決められているので、モデルの選択の自由度はないですし、表現規制も厳しそうなので、そういったことを求める方は、導入がめんどうではありますが、過去の記事で書きましたComfyUIを使った方法をおすすめします。
インストールだけして、サクッとAIイラストを使いたいAMDユーザーにとってAMUSEは今後のアップデートがたのしみなAIイラストソフトだと思います。
それではまた次の記事でお会いしましょう^^
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